ABAモデルルール 4.3 〔代理人が就いていない人への対応〕

Rule 4.3: 代理人が就いていない人への対応

依頼者の代理人として、弁護士が代理していない人に対応するときは、弁護士は、明示的に又は黙示的に、自身が公平な立場にある旨を述べてはならない。相手方が当該案件における当該弁護士の役割を誤解していると知り又は合理的に知り得べきときは、当該弁護士は、その誤解を是正するために合理的な努力をしなければならない。弁護士は、弁護士に代理されていない人の利益が自分の依頼者の利益と相反することを知り又は合理的に知り得べきときは、その人に対して、弁護士に相談・依頼すべきであるという助言以外の法的助言をしてはならない。

Rule 4.3: Dealing with Unrepresented Person

In dealing on behalf of a client with a person who is not represented by counsel, a lawyer shall not state or imply that the lawyer is disinterested. When the lawyer knows or reasonably should know that the unrepresented person misunderstands the lawyer’s role in the matter, the lawyer shall make reasonable efforts to correct the misunderstanding. The lawyer shall not give legal advice to an unrepresented person, other than the advice to secure counsel, if the lawyer knows or reasonably should know that the interests of such a person are or have a reasonable possibility of being in conflict with the interests of the client.

※相手方本人（土地の売主）から「買主が代金を支払わなかったら土地は自分に戻ってくるのか」と聞かれて、「自分は買主の代理人でありあなたの代理人ではない、私の見解では買主が代金を支払わなかったら土地はあなたに戻ることになるが、あなたは別の独立した弁護士に相談すべきである」と答えたら、Rule4.3違反になる。